楽天モバイル UN-LIMIT VIを、実際使って分かったデメリット15個。後悔しないために

楽天モバイル3スマホ写真格安SIM

楽天モバイルユーザーです。UN-LIMIT VIの電話かけ放題が0円から使え、無制限利用まである段階制プランの発表を聞いて飛びついた一人です。安かろう悪かろうと心配しつつも、利用していると思った以上に良いのが楽天モバイルです。

しかし、使ってきて感じた弱点・短所はやはり存在します。今回は、楽天モバイルの気になる点、注意点・弱点・デメリットを、ネガティブなところだけの特集し、これから入ろうと思っている人が後悔しないために手助けになればと思います。

楽天モバイルアンリミット6のデメリット・弱点

気になる点をあげていきますが、だから契約しない方が良いとか、全然ダメだと言うことではありません。私はメイン回線で愛用しています、解約予定もありません。

楽天モバイルは新規参入キャリアであり、新技術を駆使しています。色々今までと違うと感じる点を書いていると考えてください。

1. UN-LIMIT VIの通信量は、全通信がカウントされる

シンプルに言い換えれば、下記の2点で計算され、通信したデータは全て請求対象です。

  • 全データ通信の合算
  • 全てのデータ通信(低速含む)

全データ合算とは、パートナーエリアと楽天モバイルエリアさらに海外利用分もです。そして重要なのが、各パートナーエリアで超過し速度制限がかかった状態(128kbpsや1Mbps)でも、データ利用量がカウントされる事です。

一方で、高速モードをOFFにすると、パートナー回線のデータ量が消費されませんとの注意書きもあります。一見、意味が分かりにくくしていますが、料金としては使ったデータ量全てから計算されると覚えれば問題ありません。

では、パートナー回線で高速モードをOFFにする意味がないと思われますが、例えばGoogle Mapでナビを使う際や音楽のストリーミングに、高速通信は必要なく低速の1Mpbsでも十分利用できます。しかし動画を見る際には高速の方が高画質をストレスなく見れます。このように使い分けをして、パートナー回線の上限5GBを、本当に高速で使いたい時だけ利用するためです。

また、5GB利用時には既に2,178円/月になり、次は20GBまで同じ金額ですから、お金の節約としてはあまり関係なく、高速通信を有効利用をするためだけと考えましょう。

スマートフォンからの全通信の全データをカウントですが、当然ながらWi-Fi接続分などは全く関係ありません。Wi-Fi利用を充実し節約しましょう。

2. 使えるスマホが限られる

楽天モバイルでは、一部の持ち込みするスマートフォンでは、提供される全てのサービスが使えません。上記はXiaomi 11T Proですが、一部のサービスが利用できません。

もちろん、楽天モバイルで販売する製品は、基本的にはすべてのサービスに対応しており、2021年にはiPhoneが楽天回線対応製品の仲間入りをしました。

また、逆として例えば楽天モバイルは他キャリアと異なり率先してeSIMモデルの普及をしていますが、楽天モバイルで販売されるeSIMモデルは、eSIMを提供していない通信回線へ持っていっても使えません。

*なお、楽天モバイルで販売されているスマホはすべてSIMフリーです。

スマートフォンの持ち込みを考えている場合は、楽天モバイル公式サイト内の「ご利用製品の対応状況確認」にて事前確認をしましょう。

3. 3GBから20GBは同額

楽天モバイルの段階制は、ホームページ上の絵を見ると「1GBまで」・「3GBまで」と「20GBまで」の幅が同じに見えますが、実際は、3GBから20GBまでは非常に大きな開きがあります。

5GBや10GB程度とそこそこ使う人は、格安SIMとのデュアル回線も検討に入れ、IIJmioとの組み合わせなど、よりお得に使えます。

4. UN-LIMIT VIで、タダ(無料)番号キープだけでは止められる可能性あり

ご契約1回線目において、一定期間以上回線のご利用がない場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。

Rakuten Mobile

UN-LIMIT VIの最大の特徴が、1回線目は1GBまで無料です。番号キープを無料でできると思えますが、利用がない場合は注意が必要です。別記事「楽天モバイルで0円運用」にて更に詳しく説明していますが、少しでも使う必要があります。

電話が、完全かけ放題無料なので、電話を半年に1度でもするようにして、タダでほったらかしだけは止めましょう

なお、SPU!+1倍目的で契約し全く使わない人で、圏外に住んでいる人、楽天モバイルのSIMが入ったスマホのスイッチを切っている人は、知らず知らずに半年経過もあり得るので特に注意です。

5. SMS/電話はRakuten LinkとOS版アプリ2つある事になる

・国内通話かけ放題(Rakuten Linkアプリ使用時)はプランに含まれる。アプリ未使用時30秒22円。一部対象外番号あり。
・Rakuten Linkアプリ未使用時、国内SMSは3円/70文字(全角)。
アプリ未使用時は、国際SMSは100円/全角70文字。

楽天モバイルでは、Rakuten Linkアプリ利用でSMSも電話も使い放題です(SMSはAndroidだけ)。SMSはあまり使うこともないですが、通常SMSを送信し相手から返信を受けるのは、Androidなら全てRakuten Link上で可能です。

しかし、もし間違ってメッセージアプリを使うと有料になります。また、iPhoneの場合は、iOS標準アプリ利用必須でSMSは有料です。(下記10番目を参照)

電話もアプリ間違い利用に注意です。ウェブサイトや着信履歴等での電話番号リンクをタップすると、アンドロイドでもiPhoneでも、Rakuten Linkではなく通常の電話アプリが立ち上がり有料の発信になります。

SMS・電話は、Rakuten Linkで使うとかけ放題であり、それ以外の発信は料金が発生します。間違わないように慣れる必要があります。

6. パートナー回線はちょいちょい使う

私の過去60日の利用履歴です。0.11GBをパートナー回線で利用している事がありました。Amazon Musicをストリーミング再生で聴きながら移動をし、楽天モバイルの電波が不安定なところか、知らず知らずにエリア外に行っていたようです。

楽天モバイルは、人口カバー率が96%を突破と発表しましたが、「人口カバー率は、国勢調査に用いられる約500m区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出」となっており、東京の都心であっても100%通信可能エリア内にならない可能性はあります。

個人的な感覚ですが、この1年で、かなりパートーナー回線を使う頻度が減ったと思います。

7. パートナー回線には上限と速度制限がある

データ通信をあまり使わない人であれば(1GBまでや3GBまでの利用において)、パートナー回線だけ利用しても楽天モバイルだけ利用しても、最終的な月額料金は同じです。

しかし、3GB以上を利用をするようになると、楽天モバイルエリアの外では5GBまでになり、その後は低速1Mbpsへの速度制限があります。1つ目のデメリットで書いた通り、全通信が段階制プラン料金の基準としてカウントされるので、パートナーエリアの人は損した気分になりますね・・・。

8. 1日10GBで速度制限がある

楽天モバイル3mbpsのリミット時の結果一覧1

楽天モバイルエリアでは高速通信が無制限使い放題定額ですが、1日の通信量が、テザリング・スマートフォンでの利用関係なしに10GBを超えると、終日3Mbpsへの速度制限が発生します。深夜0時を過ぎると解除されます。

3Mbpsのため、厳しい速度制限では無いので、多くの利用では不便を感じることは少ないですが、大きなファイルのダウンロード・アップロードには影響が出ます。

実際の経験談「楽天モバイルの通信制限受けてみた」も参考に

9. Rakuten Linkがシンプルではない

Rakuten Linkとは、楽天モバイルが提供する、電話・メッセージアプリです。国内電話かけ放題を実現するには、このアプリを利用し発信すると、世界中から国内への電話が無料でかけ放題です(データ通信が必要)。

ただ、Rakuten Linkは、電話・メッセージだけではなく、様々な楽天グループのサービスも含まれています。邪魔と言えば邪魔です。

実際に「ニュース」や「ウォレット」を活用する場合なら良いですが、目障りと・・・

個人的には、履歴・お気に入り・連絡先を1つのページにまとめて表示するより、OS標準アプリ同様に、それぞれを個別ページにして欲しいですね。

10. 家族割や複数回線割引は無いが・・・

データ利用量1回線目2~5回線目
0GB~1GBまで無料(0円)1,078円
1GB~3GBまで1,078円1,078円
3GB~20GBまで2,178円2,178円
20GB~
(無制限)
3,278円3,278円

楽天モバイルには、家族割や複数回線割引、あるいはシェアsimなどのデータを分けたりする仕組みはありません。逆に、1回線目は1GBまで無料ですが、2回線目以降は1GBまでも有料です。

運用の仕方によっては、2回線目以降の方が高くなるという事です。もちろん、1GBもデータ通信を誰も使わない場合は関係ありませんが・・・

ただ、楽天モバイルでは1人1つのIDを作成し申込しやすくしています。

18歳未満もオンラインで申込が可能になり、さらに保護者や別の人のクレジットカードでの支払い登録も可能ですので、代表で一人のカードを使い個々の楽天IDを作って申込めば、キャンペーンも対象ですし、実質的には1つにまとめられますよね。

11. スマホがiPhoneかアンドロイドかで料金が変わる

楽天モバイルは2021年7月6日より、iOS版Rakuten Linkの仕様変更を行いました。非常に大きな変更で、今まで無料で使えたのが有料になります。

  • iOS標準電話アプリ利用になり、海外での電話受話が有料化
  • iOSメッセージアプリ利用で、SMSの発信全て有料化

電話ですが、着信にRakuten LinkではなくiOS標準電話アプリ利用となり、それに伴い海外での着信が有料化です。対策は2通り、

  • 電話を取らず、かけ直す
  • Androidスマホを使う

日本国内からの着信なら出ずに、Rakuten Linkでかけ直せば無料で行えます。または、スマートフォンをアンドロイドにすると一発で解決です。

2つ目はSMSについてもiOSのメッセージアプリを利用となりました。SMSはこれで送受信共にRakuten Linkを使わない事になり、発信は日本含め世界中有料です。対策はスマートフォンをアンドロイドにするかかけ放題サービス(1,100円/月)でSMS国内無制限になります。

iPhoneで楽天モバイルを半年以上使っていますが、海外に行かない限りは問題ないと感じますし、海外でも身近な人はLINEなので関係ないと思います。

12. 段階制プランは止まらない

段階制プランは、1GB・3GB・20GBと区切りがあり、料金が変わります。しかし、通常の定額プランと大きく違うのは、通信会社側から一定量達しても通知はありませんし通信制限もありません。そして、利用する限り刻々とデータ量はカウントされます。

Androidの一部機種で通知機能を使ったり「my 楽天モバイル」で逐一確認をしても、きっちり使い切ることは不可能で、気付いた時には1.01GBや3.01GBと過ぎています。

解決策は、オーバーさせない為には、かなり余裕を持って使わないです。あるいは、データをきっちりと使い切りたいと思うなら、定額制プランとデュアルSIM利用をするです(デュアルSIM最強の組み合わせ方を参考に)

13. まだ、達成されていない事が色々とある

残念ながら、言ってたけどまだまだ達成されていない事もあります。例えば、

  • Rakuten Linkディスクトップ版:2020年→まだ無い
  • 人口カバー率96%達成:2021年夏→2021年内→2022年春(完)
  • キャリアメール:2021年夏→準備中

予定していて出来ないのは仕方ない部分もありますが、少し残念ですよね。

エリア拡大は、2022年2月4日付けで1つの目標であった人口カバー率96%を達成しましたが、まだまだ圏外エリアもあります。ローミング停止の方が順調に進んでいる感じもしますが、頑張ってもらいたいです。

14. iPhone旧モデルは自動切り替えがない

iPhoneは12シリーズ以降のモデルのみが、楽天モバイル回線とパートナー回線の自動切替へ対応しています。iPhone SE 第2世代・iPhone 7/8あるいは11は手動で切り替えが必要です。

接続回線の切り替えは、一旦スマホで電波を掴むのを止めて再度繋ぐ必要があります。

  • フライトモードをオン・オフ
  • 再起動

回線自動切り替えが出来ないiPhone等を利用していると、パートナー回線と楽天モバイル回線エリアを行き来する場合、パートナー回線の電波を掴んだままになる可能性があります。5GBを知らずに使い切ることもあります。「my楽天モバイル」で確認をしつつ切り替えましょう。

15. かけ放題オプションが高い

楽天モバイルに乗り換えて電波の問題がない場合、メリットしかないと思えるほどですが、通常利用で品質が悪いと感じるのが、Rakuten Linkを使った通話です。

Rakuten Linkはデータ通信を使う通話で、LINE通話・Skype・IP電話などに似たサービスです。そしてどうしても通常の電話より音質が劣る場合があります。LINEやSkypeなどに慣れている人なら、気にならならいと思うはずですが、許せないと感じる人も居るから思います。

そんな事もあるのか、楽天モバイルでは、通常のOS標準アプリを利用したVoLTEでの通話がかけ放題になるオプション「10分(標準)通話かけ放題」を提供しています。

このオプションは、10分内の電話かけ放題と、国内でのSMSし放題がセットになっているのですが、料金が1,100円/月と高額です。SMSをよく使う人ならオススメですが、通話のためなら微妙な感じですよね・・・。

なお、安くかけ放題オプションに入れて楽天モバイルでデータ通信も使いたいなら、楽天モバイルとpovo2.0併用のデュアルSIMが良いですね。

まとめ:楽天モバイルの気になる点と注意点

まだ楽天モバイルを使っていて気付いた点、そして将来的に気になるだろう注意点を紹介しました。それでも金額的な安さや使い勝手で不満はありません。

格安SIMからの乗り換えなので、スピードの速さは満足ですが、やはりエリアについてはかなり気になります。

使っている状態では不便を感じていませんが、楽天モバイルエリア⇔パートナーエリアが知らず知らずに行き来している通り、エリアの穴・圏外があることを秘めません。

と言っても、0円で利用開始が可能で、副回線利用なども考えた場合、楽天モバイルに入って後悔することは稀かと思いますよ。

色々ありますが、タダなのでね・・・

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