[Googleフォト代替] スマホの写真バックアップをSynologyのnasを使って自前で構築した話

Synology DS118 横側 スマホ

Googleフォトの無制限バックアップが終了しました。代替案は、有料でGoogleのままか他社のクラウドサービスになりますが、もう一つ選択肢があります。それが、自前でハードディスクを用意してバックアップする方法です。

もちろん、手動でスマホからパソコンへデータを移動もできますが、今回は、自動で出来る様にするための話です。

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Synologyのnasは、有料クラウドの代替案?

自前のハードディスクで自動バックアップをするのには、必要な機器があります。その代表的なのが、Synology社のnas(ネットワークHDDとも)です。台湾メーカーですが、日本人ユーザーも多く日本にサーバーがあり、面倒な設定を極力減らしつつ拡張性も高いのが特徴です。

Synologyのnasは初期費用が大きい

Synologyのnasを使うためにはいくつか導入するために必要な物があります。

  • Synology nas本体
  • HDD(ハードディスク)
  • 家庭内LAN/Wi-Fiルーター
  • 高速・常時インターネット接続回線

主に上記4つが必要です。Synologyのnasを導入すれば、外部(家の外)からの接続サービスや、データのバックアップ等を無料の専用アプリを通して使えますが、ハード面の用意する物はすべて有料です。

外部から含めスマホからファイルへの接続として、光ファイバー等の常時接続を契約し、家の中でもルーター(家庭内LANとWi-Fi)が必要です。有線LANはSynology本体へ、Wi-Fiはスマホへの接続用です。

次に、本体とHDDが必要です。本体とのセット販売もありますが、データ保存容量を自由に選べる点から別売りがおすすめです。予算次第ですが、4TBと非常に大きなデータサイズでも、自前なら非常にリーズナブルなお値段で使えます。

個人的な意見ですが、通信回線が無い場合は、素直に有料クラウドがおすすめです・・・。

nasは実家へ設置も可能です。一人暮らしでスマホやポケットWI-FI端末の人でも、実家へひかり回線があるなら検討の余地ありです。

クラウドの方が手軽で安い?MicrosoftのOneDriveと比較

実は、Synologyのnasを導入するにあたり、強くお勧めするのが有料クラウドと比較し検討する事です。

自宅でインターネットの常時使い放題接続を既に導入している人であれば、nasを導入する事は、むしろ高額なひかり回線を、もっと使えると考えることはできますが、わざわざ新たに光回線を引いてまでとなると、(特に一人暮らしだと)高額すぎです。

また、nas導入には、先に紹介した初期費用が発生し、明らかにクラウドより安くなると言えません。

例えば、Microsoftが提供するMicrosoft 365(旧名:Office 365)のライセンスはサブスクリプション制ですが、1TBのOneDrive(データクラウド)が付属され、費用はAmazonで1年ライセンスを購入すると、月々1,000円前後です。

*Amazonからの方が、iOSやAndroid上のアプリ内課金で買うより安いです。

一方、Synologyのnasだと、本体とHDDを購入すると初期費用として最低で2万円程度は必要です。また、法人向けから個人のエントリーレベルまでと複数のモデルをリリースされていて、HDDもサイズが色々あるので、良い物・大容量を選ぶと更に高額になります。

例えば、現在の最安エントリーモデルであるSynologyのDS120jとHDD2TBは以下の金額です。

2万円程度であれば、Microsoft 365を2年以上使うなら、安くなりお得感はあります。更に、Synologyはユーザー数に制限が無いので、家族(複数人)で利用を考えると、サブスクリプションよりはるかに安くなります。

しかし、Synologyのモデルを良いものにするなら5万円程度必要ですし、HDDも大きくなればなるほど高額ですので注意です。私自身も、当初予算は2万円程度と考えつつ、最終的には色々高いのを選んで4万円ほどの出費となりました。

OneDriveのメリットとnasをお勧めの人

金額的なことは、長く使えば使うほど、多くの人と一緒に使えば使うほど、自前(nas)が安くなります。ただ、それぞれに一長一短があります。

例えば、Microsoft 365(OneDrive)の利点を上げると:

  • Officeソフト(エクセル・ワード等)がついてくる
  • 雑多な設定やメンテナンスがない
  • 高速な通信が可能

Microsoft 365は、Officeライセンスがメインであり当然ですが、WordやExcelといったオフィスソフトが使えます。ただ、無料のオフィスオンラインがあるので、家でフル機能は不要と考える人も多いかもしれません。クラウド(OneDrive)として使えるのは1TBになります。

nasもメンテナンスというほどのことは必要ないのですが、Microsoft 365は企業が管理運営しているので、不具合時の対応も早急に勝手にしてくれます。年月が過ぎればシステムやHDDをアップデートしてくれるので、高速での通信安定性はあります。

もちろん、nasとMicrosoft 365両方を使うのも、両者の利点を得る事ができ良いですが、特にnasを勧める人は:

  • 1TB以上と多くのデータがある
  • 今分散してHDDにデータを保存している
  • クラウドやサブスクが嫌いな人
  • いろいろな端末から写真やデータを見たい

自宅のHDDを1つにまとめる意味でも利用は有用です。また、nasはサブスクではないので、一度の出費で済ませたいと考える人、サブスク嫌いな人にも最適ですね。

なお、もしクラウドからの情報流出を心配しての代案がnasと考えるなら、nasは自己責任でセキュリティを強化する必要があり、更に大変ですよ。

実際にSynology nas(DS118)を導入・利用

Synology nas DS118

私は、すでにSynologyのnasを導入しています。

2018年からですが、DS118と4TBのHDDを利用して使っています。主に使うのは、写真とデータのバックアップです。データは、パソコン毎やHDD毎で別れていたのを1つにまとめてnas側へ入れています(どこからでも全部閲覧可能に)。

導入については、ハードディスクをnas本体へ物理的に接続する必要があります。

Synology DS118へ4TBHDDを取り付ける様子
Synology nas DS118の背面画像

ハードディスク組み立て完了後は、背面へLANケーブルや電源ケーブルを接続し起動します。USB端子は追加HDDを挿す事もできるので、自宅にあるHDDの有効再利用にも使えます。

ハード的な設定ができたら、パソコンからnasのIPアドレスへブラウザから接続しソフトウェアの初期設定を行います。

諸々の設定が完了すると、下記の通りのディストップ画面が開きます。「パッケージセンター」で、追加のソフトウェアを色々入れる事ができます。ホスティングサーバーにもなります。

Synology nasのディスクトップイメージ

ここまでの設定ですが、初期設定だけであれば難しくはありません

外部からの接続を、Synologyがリリースしている専用アプリである、DS File・DS Drive・Moments等、あるいはパソコンのブラウザを通してなら、セキュリティ的な設定もデフォルトで十分です。

FTP接続やホスティングなどを行う場合は、知識が必要で複雑です。

Momentsで写真をバックアップできるように

写真のバックアップは、SynologyがリリースしているアプリMomentsを使って、自動で各スマホ・タブレットからバックアップをしてます。

設定手順は、nas側にまずパッケージをインストールします。

その後、自分の持っている全てのスマホ・タブレットへも、アプリ「Synology Moments」をインストールします。

Synology Moments

Synology Moments

Synology Inc.無料posted withアプリーチ

AndroidとiOSでは、できる設定が一部異なり、Androidの方が使い勝手が正直言って良いです

下記が、アンドロイドとiPhoneそれぞれで開いた設定画面の一部です。左(上部が黒い方)が、アンドロイド版ですが、ご覧の通り、フォルダを選択しバックアップ対象を選べますが、iPhoneにはありません。

スマホへアプリをインストールし簡単な設定を完了すれば、バックアップの利用が可能です。

パソコンからはブラウザで開き、今までの写真全てを閲覧できます(Googleフォトなどと似ています)

Momentsのブラウザ版の一コマ

スマホ側でも他のタブレットやスマホの写真を見る事ができます。

まとめ:Synology導入後2年使って

私自身が使い始めた理由は、データの集約と端末を選ばず閲覧が可能が主になります。

もちろんクラウドでも問題ないのですが、あえてnasにしたのは、データ量の多さもありますが、あまり何度も見直さないけど、長い時間保存をしたいデータ(古い写真等)をHDDへ保存しておこうと考えると、自宅のHDDへ入れておきたいとの思いからです。

nasはHDDが壊れたらと心配はありますが、nas自体のバックアップ機能もあるので、スマホから写真をバックアップしnasへ、nasのデータを別のハードディスクへバックアップと2重でバックアップをしている事になり、5~10年先もと考える場合、nasは良いのではと思います。

費用は?

初期費用に使った4万円が、明らかな費用です。その後の運用においては、電気代やインターネット通信代が発生しています。

ただ、電気代については、月々の電気利用量を確認しても明らかな変化が起きていないです。ひかり通信についても、外部からの接続をそこまで頻繁にしないことや、写真のバックアップは「Wi-Fi時のみ」にしているので、モバイルも自宅も通信量が増大したと感じません。

また、HDDを個別に買う事がなくなりました。今まではパソコンごとにあったモバイルHDDなども不要ですし、買い直す予定もありません。

Googleフォトを無制限無料で使い続ける方法

Gogoleフォトで無制限高画質保存を無料で使い続ける方法が1つあります。それは、現行のPixelシリーズを使い特典で高画質無制限利用が可能です。ただし、これはPixelシリーズのスマホだけ適応の特典になります。

例えば、私の場合、Pixel 3 XLを持っているので、このスマホからの写真だけは無制限保存の対象ですが、その他のRakuten MiniやiPadからは対象外です。結果、Synology nasとMomentsを利用している状態です。