格安SIMは、都会用ではありません。よく、通信系の新しいサービスが始まると都心から大阪・名古屋など、そして地方へとじわじわ拡大が一般的なパターンですが、格安SIMはドコモやauの既に整備されたネットワーク網を使うので初めから全国津々浦々でサービス対応しています。
正直格安SIMは、スピード遅さなど短所もあるのですが、逆に考えると都市部(特に都心)より地方の方が向いている可能性が高いです。
田舎・地方民だからこそ格安SIMだと思う5つの理由
田舎の方が、格安SIMのデメリットが少ない(薄く)なると私は考えます。特に次の5つはとても大事で、田舎にいても都会にいても変わらないし、都会より田舎向き!
- オンラインが基本。元々実店舗なんか期待しない
- 格安SIM回線の大元はドコモ・au・ソフトバンク
- 朝夕・昼休みのピークは少ないので
- 実家暮らしでWi-Fiはバッチリ
- 恥ずかしくもないし馬鹿にされない
それでは、詳しく見ていきます!
オンラインが基本。元々実店舗なんか期待しない
「かなり昔はあったけど…。今は店舗は少なくて遠い・・・」
そんな事が、docomo、au、softbankを使っている地方ユーザーは感じた事がないでしょうか?実際、キャリアの実店舗は減っているそうです。また、何故か実店舗に行かないと申し込めない解約できないサービスもありますよね。
それなら、最初からオンラインで完結できるサービスが良いのではないでしょうか。オンライン化の恩恵は(実店舗の少ない)田舎の人ほど多く受けれる訳ですから。
例えば、新型iPhoneを触ってみたいと思っても、Apple Storeって遠くないですか?東京には5店舗もあるのに、北海道・東北にはない。神戸も横浜にもない・・・。結構都会でも限られますが、地方では更にないです・・・。やっぱり、オンラインですよね。
格安SIM回線の大元はドコモ・au・ソフトバンク
最初に書きましたが、格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアの回線を使用しサービスを提供しています。田舎の方だと、数年前にやっと電波の入りが良くなったと思う場所もありますが、格安SIMに乗り換えても心配要りません。と言うのも、格安SIMはそのままdocomo/au/softbank回線を使っているので、昔のキャリア乗り換えの様な「乗り換え=電波探し」の必要はありません。
もし今ドコモならドコモ回線の格安SIMに乗り換えると、電波の入りは同じで、劇的に安くなります!docomoしか入りにくい地域でも、docomoの回線を使用した格安SIMを使えば電波の入りは同じです。
月々データ利用量 | OCN モバイル ONE | NTT ドコモ | 差額 |
1GB | 770円/月 | 3,465円/月 | –2,695円 |
3GB | 990円/月 | 4,565円/月 | –3,575円 |
例えば、一例ですが、NTTドコモのギガライトから、同じNTT系列の格安SIM、OCN モバイル ONEに乗り換えるだけで、3千円前後も安くなります!!
朝夕のピークは少ないのでは?
人が少ない地域では、ピークの時間帯でも利用者が限られることもあるので、ピークの波は激しくないかもしれません。例えば、朝夕の移動は電車だけで無く、自動車・バイク・自転車など自家用で移動している事が田舎では多く、(運転中は利用しないし)ネット利用者も限られてきます。
電車に乗らないなら待ち時間もありませんし、屋外でネットをする必要性がなく、家でやることの方が多いかと思います。昼間の移動でも、田舎の定番イオンモールに行くにしても、車で行って買い物して帰ってくるなら、ネットする時間もありません。
更に、都会と地方ではピーク時間は違います。例えば、田舎でも都会へ通勤が可能な地方であれば、出勤時間が9時ごろとすると逆算して、地方は早い時間(7時台など)がピークになります。しかし地方へ出勤する人は、地方から出て行く人より少ないですし、8時台のピークは限られるか分散されることになります。
そうです、田舎は、通勤・通学手段が様々であり、一極集中した動きもないので、都会に比べピークの波が激しくないです!
実家暮らしでWi-Fiはバッチリ
実家に居ると、WiFi環境は結構整っていますよね?または複数人家にいるなら、ネット環境を整えた方が、高いケータイ通信より、断然通信費はお得です。
関西圏で猛威をふるうeo光など、NTT回線以外の光ファイバー網があったり、昔からテレビが屋根の上のアンテナでは見れないので、田舎ではケーブルテレビがすでに来てたりと、意外と高速インターネットサービスが充実している感じがしますが、どうでしょうか。
ケータイの通信費は非常に高いです。格安SIMにしても高いです。それを固定のインターネットサービスで補う様にすると、トータルコストは下げることができます。ひかり通信+スマホを考えましょう。
恥ずかしくもないし、バカにされる心配もない
格安SIMが貧乏人とか言う人は、田舎では少ないと思います。まず知名度が低い・・・。むしろ新しい事をしている感じもあり、情強の部類ですからね。ハイカラです。
更に、地方民は、キャリア(docomo、au、softbank)へ乗り換えた時でさえ、電波の入りが悪くなった、あそこなら入る、店舗が遠くなったと、既に乗り換えた時のリスクを肌で感じ経験済みです。格安SIMだからとビビる事なしです!
ちなみに格安SIMを利用しても、スマホの左上の表示は、docom/au/softbankのいずれかです。楽天モバイルはrakutenとなります。
田舎・地方民におすすめする格安SIM/格安スマホ3選
田舎・地方民用だからオススメの格安SIMを選ぶのは難しいですが、その中でも地方でも真価を発揮しそうな格安SIM3社を厳選紹介します。
それぞれ、推薦する理由が異なるので、ランキングではありません。ご参考に。
OCN モバイル ONE:NTTグループの格安SIM。とにかく安い!
NTTグループ唯一の格安SIMです。スマホの本体・基本料金そして通話料金共に非常に安い会社です。その為、OCNモバイルONEは、都会・地方関係なしにオススメできます。
最大の特徴として2つあり、1つは格安SIMのデメリットの1つとしてよく言われる専用電話アプリを利用せず、業界最安級の30秒11円で発信が可能です。
続いて、ミュージックカウントフリーが提供されています。これは、特定の音楽サービスを利用する際に、データ通信量をカウントせず無料になるサービスです。OCN モバイル ONEは、これを無料で提供しています!!
更に田舎の場合、電話は3G回線を利用していることもあります。ドコモの3G回線は終了予定2026年3月末と、まだ5年近く利用が可能ですが、au(KDDIと沖縄セルラー電話)は2022年3月末に、ソフトバンクは2024年1月下旬終了予定です。
ドコモにしておくと長く使えます!
ワイモバイル(Y!mobile):家族で入るなら絶対これ!
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドです。格安SIMですがキャリアが運用し、スピードに定評があります。ワイモバイルは古き懐かしい料金設定を取っているので、一見料金が高いと感じるのですが、学割(1,100円/月)・家族割(1,188円/月)と非常に大きく、月々15GB/990円での運用が可能なのです!!
更に、ソフトバンクのサブブランドとして、実店舗もソフトバンクと併設されているので、困った時も安全です。
家族で乗り換えには、一番のオススメがワイモバイルです!
mineo(マイネオ):みんなで仲良くデータ節約と協力を!
mineo(マイネオ)は、関西電力グループのeo光や(昔はPHS)を提供する通信系会社の格安SIMです。(なお、eo光とのセット割などはありません)。
mineoの特徴は「ゆずるね。」です。ピークの時間帯(お昼)を利用しない場合、下記の様な、様々な特典の付与があります。
また、パケットギフト・フリータンク・パケットシェアといった、余ったデータ量の受け渡し方法も充実しており、顧客満足度が非常に高い会社です。
田舎の場合、ピークの時間帯の利用を避けやすい場合もあるので、mineoでみんなと協力し、快適なデータ通信生活を送るのも面白いですよね!