楽天モバイルが段階制プランUN-LIMIT VI(アンリミット6)をスタート、UQmobile(UQモバイル)のくりこしプラン、Y!mobile(ワイモバイル)のシンプルプランが出揃いました。
大手キャリアもahamo・povo・LINEMOと新プランをリリースしていますが、20GBワンプランで、小さなデータ利用量を考える時は、楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイルは外せません。
UQモバイルとワイモバイル両ブランド共に現在は、auとソフトバンクのそれぞれのサブブランドであり、格安SIMの1つではありますが通信スピードにも定評があり、他社とは一線を画す格安SIMですので、安くそして(現在進行中ですが)通信安定性を向上している、楽天モバイルとの比較はとても大事だと感じます。
- 詳細9項目で、UQモバイル・ワイモバイル、楽天モバイルを比較
- まとめ:楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル比較
詳細9項目で、UQモバイル・ワイモバイル、楽天モバイルを比較
- 基本料金から
- データ通信(追加・繰り越しなど)
- 通話(オプション含む)
- 複数回線の場合(家族割引含む)
- セット割(ひかり・電気・学割)
- 国際サービス(ローミング・国際電話等)
- iPhone・スマートフォンの販売と対応・eSIM
- 通信エリアと5G対応
- スピードについて
上記の8項目を使って楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイルを比較します。比較情報は2021年スタートした各社の新プランをベースにしています。
1. 基本料金で比較:月額0円スタートの楽天モバイル
楽天モバイル UN-LIMIT VI | UQモバイル くりこしプラン | ワイモバイル シンプルプラン | |
〜1GB | 0円 | ー | ー |
3GB | 1,078円 | 1,628円(S) | 2,178円(S) |
15GB | ー | 2,728円(M) | 3,278円(M) |
20GB | 2,178円 | ー | ー |
25GB | ー | 3,828円(L) | 4,158円(L) |
無制限 | 3,278円 | ー | ー |
楽天モバイルの料金は段階制で1プランになりますが、比較しやすい様に料金が変わるデータ量の所で金額を記載しています。UQモバイル・ワイモバイル2社は、プランを3つ出しそれぞれ同一サイズの3GB・15GB・25GBの3タイプをS・M・Lとして販売しています。
楽天モバイルが1GB以下のデータ通信利用で無料にしている事もあり、1GB以下の場合は楽天モバイルがおすすめですが、複数回線やデータの使い方で3GB以上は変わってきます。ワイモバイルが全体的に高いのが見てとれますが、後述しますが、これはあくまでも基本料金です。
2. データ通信について比較:繰越しありのUQモバイルとワイモバイル
基本料金の次はデータ通信を更に詳しく見ていきます。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
繰り越し | なし | あり | あり |
超過後 | 1Mbps | S:300Kbps M・L:1Mbps | S:300Kbps M・L:1Mbps |
低速モード切り替え | あり (ただし料金にカウント) | あり (非カウント) | なし |
増量オプション | ー | 550円: S: +2GB、 M:+5GB L:+5GB | 550円: S: +2GB、 M:+5GB L:+5GB |
追加データ | 1GB/550円 | 100MB/220円 500MB/550円 | 0.5GB/550円 |
まず、余ったデータを繰り越しは、ワイモバイルとUQモバイルで可能です。繰越とは、実質的に毎月のデータが翌月末まで期限が延びた状態です(端数は除く)。その為、料金が同じならお得とも言えます。
ただ、楽天モバイル等の段階制・従量制プランを採用の場合、繰越は基本存在しません。理由としては、データは”余る”物ではなく、使ったデータ量に合わせて料金が決まると逆の発想ですね。
次に差があるのが低速通信についてです。ワイモバイルは手動での低速モードへ切り替えはできません。また、楽天モバイルはデータ通信超過後のスピード制限はパートナーエリアのみですが、低速でも料金の計算にカウントされ低速利用で節約はできません。
低速でのデータ節約を考えるならUQモバイルです。ただし、追加データの金額が、楽天モバイルより高い2倍です。
3. 通話についてで比較:国内かけ放題無料の楽天モバイル
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
通話料金 | 22円/30秒 (アプリ未使用時) | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
月60分通話 | ー | 550円 | ー |
10分かけ放題 | 1,100円 | 770円 | 770円 |
定額完全かけ放題 | 0円 (基本料金に含む) | 1,870円 *60歳以上770円 | 1,870円 *60歳以上1,100円割引 |
通話については、楽天モバイルがアプリ利用で、基本料金に完全かけ放題が含まれています。UQモバイルとワイモバイルは、かけ放題オプションを使わないと30秒22円と若干高額なので注意です。
電話をよくかける人には楽天モバイル、少し(月12分30秒以上)かけるならUQモバイルの月60分まで550円が安そうです。ワイモバイルとUQモバイル両社ともに、定額かけ放題に60歳以上だと1,100円割引が適用されます。
4. 2回線目以降の料金で比較:家族割はワイモバイル(Y!mobile)だけ
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル |
〜1GB:1,078円に | 特になし (家族割なし) | 家族割 1,188円割引 |
楽天モバイルは2回線目以降は1GBまで無料はありません。段階制で(1GBまでが無くなり)3GBまで1,078円となります。ただ、各自が完全に別契約を行うと、それぞれが1回線目になり無料も可能ですので、上手に契約が必要です。
複数回線で注目はワイモバイルになります。
家族割を適応すると2回線目以降から1,188円の割引があり、回線数が多くなるほどお得ですので、家族みんなで利用が有利です。
UQモバイルは”おひとりでもおトク”と言うように特段複数では値上げも値下げもありません。
複数回線時の料金シミレーション:元から安い楽天モバイルが強い
各社の一番安いプラン(料金)で利用した場合で比較です。ワイモバイルには家族割適用後になります。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
1回線 | 0円 | 1,628円 | 2,178円 |
2回線 | 1,078円 (0円+1,078円) | 3,256円 (1,628円×2) | 3,168円 (2,178円+990円) |
3回線 | 2,156円 (0円+1,078円×2) | 4,884円 (1,628円×3) | 4,158円 (2,178円+990円×2) |
ワイモバイル(Y!mobile)は、シェアシムあり
「シンプルS/M/L」をご加入のかたが、スマートフォンのデータ通信容量をタブレットなどの別の端末で効率良く分け合うことができる子回線専用のプランです。 最大3枚のUSIMカードが使え、タブレットや他社が販売するSIMフリーの端末にもご利用いただけます。
ワイモバイルでは、シェアシムを提供しています。料金は、それぞれのプランで異なりますが、無駄なくデータを使うには非常に便利な機能です。*シェアシムはSMS付きデータ専用です。
プランS | 1,078円 |
プランM | 539円 |
プランL | 0円 |
5. ひかりや電気など自宅セット割
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
ひかり通信 | ひかり1年無料 | S/M:-638円/月 L:-858円/月 | Softbank Air/光 -1,188円/月 |
電気 | 初回3,000 ポイント特典 | S/M:-638円/月 L:-858円/月 | 初月電気無料&1%割引 -110円/月(2年間) |
UQモバイル・楽天モバイル共に、自宅のひかり通信や電気の契約とセットで安くなります。セット割は複数回線割引と違い一回線目から割引もあるので、単身の人でも割引がもらえます。
特に、UQモバイルの電気、ワイモバイルのひかり通信は熱いですね。一方で、楽天モバイルもキャンペーンをしていますが、楽天モバイルが元から安いからか、キャンペーンはそれぞれのサービス側でおこなれており、楽天モバイル割引はありません。
楽天モバイルを0円運用している人なら、割引あっても意味ないですからね。
学割についてで比較:学生がいる家族には是非!
現在(2021年6月1日〜)、ワイモバイル・UQモバイル共に、学割の受付は終了しています。
ワイモバイル:2021年11月17日〜2022年5月31日、ワイモバ親子割を実施中!
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル |
なし | S:-638円(8ヶ月) M・L:-1,738円(12ヶ月) | M・L:-1,100円(1年) |
学割は、期間が最大1年になりますが、UQモバイルとワイモバイルが提供しています。ワイモバイルはプランSには対応していませんが、MやLプランで学割・家族割を合わせることで、学生とその家族の回線が大幅に割引されるので、学生のいる家族はワイモバイルが非常に安くなりそうです。
UQモバイルは、くりこしプランM・Lに対して、3月分から更に割引額を増やし1,738円引き、15GB(くりこしプランM)が、月々990円での利用も可能になっています!!
学割後の金額 | UQモバイル くりこしプラン | ワイモバイル シンプルプラン |
3GB | 990円(S) | 1,980円(S) |
15GB | 990円(M) | 2,178円(M) |
25GB | 2,090円(L) | 3,058円(L) |
6. 国際サービス・ローミングと国際電話で比較:楽天モバイル一択か
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
電話 | 海外:従量制、 66か国かけ放題980円 日本へ発信と 海外での受話無料* | 従量制 | 従量制 |
データ | 66か国:2GB含む 追加1GB500円 その他:なし | 480円/24時間〜 | 25MBまで:〜1,980円/日 25MB以上:2,980円/日 |
国際サービスについては、楽天モバイルが非常に強いです。基本料金に66か国で月々2GBまでの利用が含まれている点や、アプリを利用すると海外で国内同様扱いになり、受話無料・日本国内への発信も無料になっていますし、Wi-Fiを使っても電話が可能です。また66か国対象で国際電話(日本から海外)かけ放題も980円/月で提供しています。
UQモバイルとワイモバイルは、各キャリアの海外ローミングが利用できます。特にauが提供するローミングは、月のデータ量を消費し手数料を480円/24時間から支払う方式で、そこまで高額ではなく、また150カ国以上で利用可能となっているのが特徴です。
7. スマホ端末販売・対応で比較:iPhoneは楽天・ワイモバイ・UQどれでも
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
iPhone | iPhone 13, 13 Pro, 12シリーズ・SE | iPhone12, 11, iPhone SE | iPhone 12, 11, iPhone SE |
スマートフォン | 自社モデルあり | ー | Android One独占販売 |
eSIM | 発行可 | 発行可 | 発行可 |
3社ともに、iPhone 12・12 mini・SEの販売をしています。更に楽天モバイルは、他キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と同様に、最新のiPone 13 Pro Max・iPhone 13 Pro ・iPhone 13・iPhone 13 miniの販売も発売日より行っています。
Android端末については、楽天モバイルが自社ブランドの4機種Rakuten BIG(S)/Hand/Mini、ワイモバイルはAndorid oneを独占販売しています。UQモバイルは機種の少なさが少し気になりますが、最近はAmazonでもSIMフリー機を豊富に売っているので、一括購入であればあまり気にならないです。
eSIMについては、楽天モバイルは以前から対応していて、SIM再発行、(物理SIMへ)交換や機種変更時の手続きなどの事務手数料が無料になっています。そのたキャリアも順次対応してきています。
8. 通信エリアと5Gについてで比較:5G勝負はワイモバイル(Y!mobie)先行?
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
回線 | 自社+au回線 | au回線 | ソフトバンク回線 |
5G対応 | 無料 (自社エリアのみ) | 無料 | 無料 |
通信エリアは、現在楽天モバイルはauとパートナー契約をしていることもあり、UQモバイルと同じレベルで通信エリアをカバーされていると考えて問題ありません。ただし、将来的に楽天モバイルがauとのパートナー契約を切った際のエリアの心配は残ります。
5Gについては、ソフトバンクが既に対応しエリアを大きく拡大し、ソフトバンク回線を使っているワイモバイルでも早くから5Gに対応しています。
ただし、LTEからの転用でスピードもLTEと同等のエリアが非常に多いと言うこともあり、あまり強みと言えないかと思います。*auも4G転用を加速する予定です。後1〜2年の間は、まだまだ5Gは気にする必要がないと思います・・・。
9. 通信スピードで比較:低速も意識しらUQモバイル(UQmobile)
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
超過後 | 1Mbps (ただし料金にカウント) | S:300Kbps M・L:1Mbps | S:300Kbps M・L:1Mbps |
低速モード切り替え | あり (ただし料金にカウント) | あり (非カウント) | なし |
通信速度は、3社楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル全てが安定しています。他の格安SIM(MVNO)の様な制限もありませんが、時間帯や場所により変化は会社でも発生します。
また、超過後のスピードについては、大きめのプランM/Lを利用すれば、UQモバイル・ワイモバイル共に1Mbpsを出します。また楽天モバイルは、自社エリア外で5GBを超えた場合に1Mbpsとなります。
楽天モバイルエリアであれば楽天モバイルが圧倒的に有利ですが、地方であればUQモバイル・ワイモバイルも考えたいところです。
特にUQモバイルは、低速モードへ切り替えも可能なので、必要な時だけ高速通信を使う様に意識すれば、かなり快適に無制限使い放題の様に利用が可能ですね!だから、地方や田舎の人には、UQモバイルがおすすめですかね。
まとめ:楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル比較
- 節約管理したいならUQモバイル
- 海外向けなら楽天モバイル
- 複数回線・家族でならワイモバイル
- 1回線なら楽天モバイルかUQモバイル
- iPhoneなら、楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイルどれでもOK!
- 速度の安定性なら、楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイルどれでもOK!
ワイモバイルは基本料金だけを見ると高額ですが、家族割が非常に大きい事もあり、複数回線の利用で金額的にかなり抑えることができます。
また単独利用であれば、楽天モバイルかUQモバイルがおすすめで、データ利用量を低く安く抑えるにはUQモバイルの、低速高速切り替えと繰越をうまく使うと、3GBの契約でもそれ以上の利用が可能になりますね。
楽天モバイルは電話かけ放題+1GB以下が無料が魅力で、海外での利用では競合他社(キャリア・格安SIM全て)の中でも、1番とも言えそうです。
iPhoneを使いたいなら、ワイモバイル・UQモバイル・楽天モバイルどれでもオッケーですね。
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