povoが、月額基本料金を無料(廃止)にし、トッピングで必要なデータ量を購入し利用していく新しいタイプのプラン「povo2.0」を発表しました。
言い換えれば、日本のケータイ電話回線では新しく(海外ではよくある)プリペイド型とかなり類似し、月額サブスクリプション制の廃止とも言えますね。吉と出るのか凶と出るのか・・・
povo2.0とベースプラン概要

「povo2.0」は、基本料0円のベースプランを契約のうえ、通話かけ放題などの「通話トッピング」や、実質20GBが2,163円/月で利用できる60GB (90日間) など6種類の「データトッピング」、「DAZN」や「smash.」が一定期間データも含めて使い放題になる「コンテンツトッピング」などを、必要な時にいつでも自由に購入し利用できるプランです。
月額基本料 | 0円 ※180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となることがあります。 |
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月間データ容量 | 0GB ※トッピングによるデータ容量の追加などがない場合、通信速度は送受信最大128kbpsとなります。 |
国内通話料 | 30秒あたり20円 (税込22円) |
国内SMS利用料 | 送信: 1通あたり3円 (税込3.3円) [70文字まで] 受信: 無料 |
ベースプランとして、電話やSMSが利用可能な事もあり、0円から電話番号を持てる楽天モバイル UN-LIMIT VIへ対抗したプランかなと思いますが、povo2.0の0円で出来る事は、限られていて、128Kbpsでのデータ通信のみ可能となっています。その他はトッピングか従量課金での通話やSMSの利用となります。
128kbpsは、ほぼ通常の利用には向かない低速ですので、0円でも十分利用が可能な楽天モバイルUN-LIMIT VIとは、少し違いますねかね・・・。
データトッピングは6種類

データトッピング | 期限 | 料金/回 |
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データ追加1GB | 7日間 | 390円 |
データ追加3GB | 30日間 | 990円 |
データ追加20GB | 30日間 | 2,700円 |
データ追加60GB | 90日間 | 6,490円 |
データ追加150GB | 180日間 | 12,980円 |
データ使い放題 | 24時間 | 330円 |
先に紹介した通り、60GBを90日で利用すると、20GBを月額実質2,163円で利用可能と、今までのpovoより安かったり、(LINEMOへの対抗と思いますが)3GB30日を毎月購入すれば、実質3GB990円/月です!
ただし、現在のところ自動更新(データ追加の定期購入)は無いようです。
電話かけ放題のトッピングもあり
通話トッピング | 料金/回 |
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5分以内通話かけ放題 | 月額500円 (税込550円) |
通話かけ放題 | 月額1,500円 (税込1,650円) |
ベースプラン0円で電話番号をもらえるのですが、30秒22円の通話料金が発生します。通話トッピングで節約可能です。
「お客さまの通話スタイルにあわせてお選びいただける月額型の音声通話に関するトッピングです。」となっているので、こちらは月額で更新されるはずです、はずです・・・。
コンテンツトッピング
コンテンツトッピング | 料金/回 |
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DAZN使い放題パック (7日間) | 691円 (税込760円) |
smash.使い放題パック (24時間) | 200円 (税込220円) |
コンテンツトッピングは、「使いたい期間だけ対象のコンテンツサービスを利用できるようになり、さらにそのコンテンツのデータ通信が使い放題になる、新しい利用方法を提案するトッピングです」。
これなら、DAZNに普段は加入していなくても、どうしても見たい試合があるときだけにも使えますね。
サポートトッピング
サポートトッピング | 料金 |
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スマホ故障サポート | 830円/月 |
故障、破損、水濡れ (紛失・盗難は対象外) などのトラブル対応むけの保証のトッピングです。スマホの本体価格やモデルに関係なしに月額830円で加入が可能です
なお、自己負担額は次の通り:
・iPhone:税込12,900円/回
・Android:1回目: 税込5,500円/2回目: 税込8,800円
自己負担額まで、モデル違いがありません。iPhone 13 Pro MaxでもiPhone SEでも同じってことですね・・・。
現行プランは廃止、新プランで値上げもあり
現在提供中の「povo1.0」は、「povo2.0」の開始に合わせ、2021年9月29日午前9時に新規受付を終了します。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2021/09/27/5433.html
注意点として、現在のデータプランが受付終了する点です。20GBを毎月利用する人には便利で安価なプランでしたが、20GB前後使う人って結局少なかったのかもしれませんね??
povo1.0 | povo.20 | |
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基本料 | 2,728円(税抜2,480円) | 0円 |
月間データ容量 | 20GB | 0GB |
データ容量が0GBの場合の通信速度 | 最大1Mbps | 最大128kbps |
国内通話料 | 30秒あたり22円(税抜20円) | 30秒あたり22円(税抜20円) |
国内SMS利用料 | 送信:1通あたり3.3円(税抜3円)[70文字まで] 受信:無料 | 送信:1通あたり3.3円(税抜3円)[70文字まで] 受信:無料 |
ご契約いただける方 | 20歳以上の個人のお客さま | 13歳以上の個人のお客さま |
au契約期間 | 引き継げません。 | 引き継げません。 |
お支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード |
比較をすると、一部割高になっているところもあります。例えば次の通りです。
- povo1.0でデータ使い放題220円だったが、povo2.0では330円と(110円の)値上がり
- 超過後のスピードが1Mbpsから128Kbpsと大幅に低速に
- 1GBのトッピングは(550円から390円へ)安くなったが、期限31日から7日と短く
今回の1.0→2.0は、アップデートと言うより、メイン用のプランを止めてサブ回線用プランに一新されたと感じませんかね?
まとめ
色々なサービスでサブスク流行ってますが、嫌いな人多いですよね。実際、企業がサブスクにする場合、だいたい更に儲けようとしか思ってないし、ユーザー目線でないのが多いですから・・・。しかしケータイ電話プランで、このやり方にしてくるのは、衝撃です。
ただ、今の情報だと自動更新的データ購入が無い様で、(メインでは面倒で)すごくサブ回線に向いているなと感じるプランですよね。
LINEMOがすでにミニプランを出していているので、3GB990円は対抗したトッピングですかね?ただ、LINEMOは月額制だしLINEギガフリーなので、まだまだLINEMOかな・・・。
次はahamoが仕掛ける番か!?
引用・画像:KDDI ニュースリリース