LINEMOと格安SIMのIIJmioギガプランを徹底比較しました。この両プランはともに2021年に生まれた新しいプランで主回線利用としておすすめだけでなく、楽天モバイルと併用デュアルSIM最強の組み合わせにて、月のデータ利用量が少ない人向けでは1・2を争うおすすめです。
この2つのプランを徹底比較します。結論から言うと大方の予想通り、値段を考えたらIIJmioギガプラン、通信品質を考えるのならLINEMOです。
それでは詳しく見ていきます。なお、IIJmioギガプランの料金は最新の2022年4月1日からの料金をベースにしています。
LINEMOとIIJmioギガプランどっち?概要と特徴
LINEMOとIIJmioのギガプランの概要を並べました。LINEMOは、プランは2つだけでギガ数が3GBと20GBです。IIJmioのギガプランは、データ専用・SMS付き・音声付きと、eSIM専用のデータ通信用プランがあり、それぞれで異なるデータ容量が選べます。
LINEMO | IIJmioギガプラン | |
---|---|---|
プラン基本料金 | ミニプラン 3GB:990円 スマホプラン 20GB:2,728円 | eSIM|データのみ|SMS付き|音声付き 2GB:440円|740円|820円|850円 4GB:660円|900円|970円|990円 8GB:1,100円|1,400円|1,470円|1,500円 15GB:1,430円|1,730円|1,780円|1,800円 20GB:1,650円|1,950円|1,980円|2,000円 *2022年4月1日からの新料金です。 |
データ追加オプション | 1GB/550円 | 1GB/220円 |
超過後スピード | ミニプラン:最大300Kbps スマホプラン:最大1Mbps | 最大300Kbps |
電話 | 30秒22円 | 30秒11円 30秒8.8円(同一ID内) |
かけ放題 | 5分かけ放題:550円(初年度0円) 完全かけ放題:1,650円 (初年度1,100円) | 通話定額5+:500円/月 通話定額10+:700円/月 かけ放題+:1,400円/月 |
回線 | ソフトバンク回線の5G/4G | NTTドコモ・au回線の5G/4G eSIM・タイプD SMS付きは4G/3Gのみ eSIM・データ専用はドコモ回線のみ |
データフリー | LINE | なし |
データシェア・繰越 | なし | 対応・対応 |
手数料 | 契約事務手数料:無料 SIM発行手数料:無料 SIM再発行手数料:無料 解約手数料:無料 | 契約事務手数料:3,300円 SIM発行手数料: eSIM:220円、A:446.6円、D:433.4円 SIM再発行手数料:2,200円 eSIMプロファイル再発行:無料 解約手数料:無料 |
回線については、LINEMOはソフトバンク回線、IIJmioギガプランはauかドコモ回線を選択できます。利用できるエリアは、大手3キャリアのいずれかな事もあり、地方でのスポット的な違いはあるものの全国で利用可能です。
また、LINEMOはソフトバンクが運営しており、IIJmioギガプランは、格安SIM(MVNO)であり、キャリアから回線を借りてIIJmioが運営しています。そのため、一般的にお昼の混雑で低速や不安定な通信がLINEMOでは起きにくく、速度・品質が安定していると言われています。
費用については、次で詳しく比べますが、IIJmioのギガプランは、初期費用が発生しますが、追加データやプラン料金、通話料金が安めになっています。長く使うなら月額費用が安い方が良いですね。
LINEMO vs IIJmioギガプラン 料金で比較・シミレーション
費用を比べるため、1年間使った場合の料金をシミレーションし比較します。主回線・メインで使う場合として通話付きSIMの場合と、データ専用でサブ回線として使う場合の2通りで比べます。
先に書くと、IIJmioギガプランはデータ通信専用SIM・音声SIMと両方あります。そのためデータ専用での利用の場合、圧倒的に安くなります。
音声付きSIMを1年使った場合
一般的な利用として、通話もデータ通信も一回線で使う場合に利用される、音声付きSIMプランを比較します。
少量利用として、LINEMOのミニプラン(3GB)と、IIJmioギガプラン(ドコモ回線)の通話付き2GBと4GBと比較です。大容量としては、両社20GBのプランで比較になります。
主回線利用で、データ利用が少ない場合の比較
音声付きSIM比較 | LINEMO ミニプラン | IIJmio ギガプラン(D) | IIJmio ギガプラン(D) |
---|---|---|---|
データ利用量 | 3GB | 2GB | 4GB |
初期費用 | 0円 | 3,733円 (3,300円+433.4円) | 3,733円 (3,300円+433.4円) |
月額料金 | 990円 | 850円 | 990円 |
解約料金 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計 (1年間利用した場合) | 11,880円 | 13,933円 | 15,613円 |
主回線利用で、データ利用が最大(20GB)時の比較
音声付きSIM比較 | LINEMO スマホプラン | IIJmio ギガプラン(D) |
---|---|---|
データ利用量 | 20GB | 20GB |
初期費用 | 0円 | 3,733円 (3,300円+433.4円) |
月額料金 | 2,728円 | 2,000円 |
解約料金 | 0円 | 0円 |
合計 (1年間利用した場合) | 32,736円 | 27,733円 |
料金的に、IIJmioギガプランとLINEMOの一番大きな違いは初期費用の有無です。LINEMOは無料ですが、IIJmioギガプランは初期費用として契約事務手数料と新規SIM発行料があり、利用期間が短い場合やプランサイズの小さい物を選択していると、初期費用は大きな負担になります。
実際、少量データ利用の場合を見比べると、(ギガ数が若干違いますが)月額料金の差は少しですが、合計の差は(初期費用の差による違いで)大きくなっており、トータルでLINEMOが安くおすすめです。
20GBのプランになると月額費用の差もあり、IIJmioのギガプランがかなり安くなっているので、費用優先ならIIJmioですね。ただ、20GBと多くのデータ利用になるので、回線の違いやスピード・安定性の違いも吟味した方だ良いです。
今回通話付きSIMの試算ながら、通話料を加味していませんが、LINEMOは1年間かけ放題が550円割引のキャンペーン中です。一方で、IIJmioならかけ放題オプションもありますが、通常でも30秒11円とLINEMOの半値で利用できる点がポイントです。
通話については、ほとんど使わない人ならIIJmioギガプラン、頻繁に使うなら(キャンペーンもあり)LINEMOが良さそうです。
データ専用SIM(eSIM等)で利用した場合
LINEMOはデータ専用プランはありませんが、サブ回線で使った場合として比較します。IIJmioギガプランは、eSIM専用の料金とデータ専用SIMとして2種類の選択肢があり両方と比較です。
少量データの場合は、LINEMOのミニプラン(3GB)と、IIJmioギガプランのeSIM(4G/3G通信)の2GBと4GBと比較、20GBについては、LINEMOのスマホプラン(20GB)と、IIJmioのギガプランeSIM(4G/3G通信)および通常SIMのデータ専用(5/4G通信)の20GBと比較になります。
副回線としてデータ専用として少量利用時の比較
音声付きSIM比較 | LINEMO ミニプラン | IIJmio ギガプラン eSIM | IIJmio ギガプラン eSIM |
---|---|---|---|
通信 | 5G/4G | 4G/3G | 4G/3G |
データ利用量 | 3GB | 2GB | 4GB |
初期費用 | 0円 | 3,520円 3,300円+220円 | 3,520円 3,300円+220円 |
月額料金 | 990円 | 440円 | 660円 |
解約料金 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計 (1年間利用した場合) | 11,880円 | 8,800円 | 11,440円 |
副回線として、データ最大利用時の比較
音声付きSIM比較 | LINEMO スマホプラン | IIJmio ギガプラン eSIM | IIJmio ギガプラン (D) |
---|---|---|---|
通信 | 5G/4G | 4G/3G | 5G/4G |
データ利用量 | 20GB | 20GB | 20GB |
初期費用 | 0円 | 3,520円 3,300円+220円 | 3,746円 3,300円+433.4円 |
月額料金 | 2,728円 | 1,650円 | 1,950円 |
解約料金 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計 (1年間利用した場合) | 32,736円 | 23,320円 | 27,146円 |
少量・大容量いずれのデータ利用量でも、データ専用プランがあるIIJmioギガプランの方が安い傾向になりますね。また、IIJmioギガプランはeSIMプランが4G/3G通信専用ながら圧倒的な安さがあります。
月に〜4GBなど少量のデータ通信利用であれば、4G通信か5G通信かは重要ではないですが、ピークの混在時の安定的な速度を求めるならLINEMOが良いですね。eSIMプランが安いのでスピードより価格重視の人と意見が分かれそうです。
大きなデータ通信になると速度も重要になるので5G通信が使える方が良いですが、IIJmioのギガプランはデータ専用の通常SIMなら5G対応ですし、eSIMプランとの価格差はデータサイズと関係なくほぼ一律なので、大きなプランは通常SIMが良いですね。
LINEMO vs IIJmioギガプラン比較:メリット・デメリット
続いて、それぞれのメリット・デメリットを挙げて比較します。
IIJmio | LINEMO | |
---|---|---|
メリット | ・データが月額も追加も安い ・豊富な対応端末と販売端末 ・オンラインで全て完結 ・データシェアができる ・データ繰越ができる ・安い通話が可能 | ・キャリア品質の通信 ・初期費用等手数料が無料 ・オンラインで全て完結 ・キャンペーンが充実 ・LINEギガフリー |
デメリット | ・物理SIMのプランが高め ・eSIMプランは4G回線 ・格安SIM品質(ピーク時遅い) ・データ専用はドコモ回線のみ | ・データ専用がないので高くなる ・回線はソフトバンクのみ ・プランが2つだけ ・端末を販売していない |
いくつかのメリット・デメリットを記載しましたが、個人的には次の一文に尽きると思います。
- IIJmioギガプラン:安さとデータシェア
- LINEMO:低額でのキャリア品質の通信
LINEMOはキャリアが運用しており、格安SIMとの不公平感も言われるほど、ほとんどキャリア(ソフトバンクのプラン)と通信等は同じです。お昼休みのピークなどにも安定するスピードも嬉しいですし、超過後も300Kbps(ミニプラン)か1Mbps(スマホプラン)で利用が可能です。
一方で、IIJmioはeSIMプランに代表される安さです。2GB440円のeSIMもさることながら、5G高速通信対応で20GBと通話も可能なSIMが2,068円です。更にプランを同一IDで複数契約していれば、全部を合算したギガをみんな(または複数端末)で共同して使えます。
デュアルSIMの併用としてLINEMOとIIJmioを比較
デュアルSIM利用をする場合、LINEMOとIIJmioギガプランを、デュアルSIMの一方で使うのは1つの選択肢だとは思います。主回線としてLINEMO・IIJmioギガプランは当然良いですが、副回線として利用もやはり良いです。特に人気の楽天モバイルとの併用です。
楽天モバイルのサブ回線としてのLINEMOとIIJmioギガプラン
楽天モバイル | IIJmio | LINEMO | デュアルSIM 楽天+IIJmio | デュアルSIM 楽天+LINEMO | |
---|---|---|---|---|---|
データ通信量 | 3GB* | 2GB 4GB | 3GB | 3GB* | 4GB* |
月額料金 | 1,078円 | 850円(2GB) 990円(4GB) | 990円 | 440円 (0円+440円) | 990円 (0円+990円) |
通信エリア | 楽天モバイル+ 一部パートナーエリア | auまたは ドコモ | ソフトバンク | 楽天モバイル+ ドコモ | 楽天モバイル+ ソフトバンク |
通信世代 | 5G/4G (パートナー 4G) | 5G/4G | 5G/4G | 4G/3G (楽天 5G/4G) | 5G/4G |
通信品質 | キャリア | 格安SIM | キャリア | 格安SIM | キャリア |
特徴 | 段階制プラン 電話かけ放題無料 | データシェア データ繰越 | LINEギガフリー | データシェア データ繰越 | LINEギガフリー |
デュアルsim最強の組み合わせにて紹介していますが、楽天モバイルとならどちらのプランとの併用もオススメです。IIJmioギガプランeSIM(2GB440円)と併用で、楽天モバイルUN-LIMIT VI(1GBまで無料)と組み合わせると、通話かけ放題無料で約3GBの利用が月々440円で可能です。
これは通常1回線利用より安く、事実、IIJmioのギガプラン通話付きが2GBで858円・楽天モバイル利用なら3GB1,078円かかるのが、デュアルSIMなら440円/月です。
ただし、IIJmioギガプランのデメリットで触れましたが、IIJmioは格安SIMでありデータ通信が遅くなる時間帯があります。更にeSIMプランは現在4G/3G通信のみ対応な事もあり、楽天モバイル単独利用より遅いと感じることが増える可能性があります。
そこで注目がLINEMOと楽天モバイルです。費用は若干上がりますが(3GBなら楽天モバイル単独よりは安い)、楽天モバイルの弱点も埋める組み合わせになります。LINEMOであればキャリア品質の通信が提供されており、更にソフトバンク回線網であり楽天モバイルより確実にエリアが広いです。
要は、単独利用の比較と同じですが、通信品質ならLINEMOと楽天モバイル、安さならIIJmioギガプランと楽天モバイルの組み合わせが良いですね!
今なら、最大35,000ポイント還元中♪
IIJmioギガプランは、デュアルSIMよりトリプル・クアッドじゃない?
IIJmioは、デュアルSIMの副回線だけでなく、もっと複数の回線利用で、更に真価を発揮します。

IIJmioギガプランの特徴の1つ「データシャア」がとてもとても良い点です。同一IDで契約したSIMカードを1つにまとめたギガにして利用ができるので、代表的な例として複数人で合算したデータをシャアをする方法です。
そして、私が注目したいのは、iPhoneにLINEMOとIIJmioギガプランeSIMをそれぞれ入れ、iPadにIIJmioギガプランeSIMもう1枚とすれば、ギガをiPhoneからもiPadからも余すところなく使えますし、どちらか一方を使う場合でもテザリングも不要で便利なことも可能なのです!
まとめ
LINEMOとIIJmioのギガプランを比較しました。料金の安さを求めるならIIJmioが良い、通信品質ならLINEMOです。
この結果は、企業としてのターゲットでもあり、多くのユーザーがそう感じる通りの結果ではあるのですが、LINEMOが非常に安い3GBのスマホプランを出したから悩ましいのです。
実際デュアルSIMでキャリアをサブ回線に使う人って稀だと思います。理由はやはり”高い”ですからね。
更に詳しく知りたいなら公式サイトへ