[残念] iOS版のRakuten Linkが仕様変更で、電話・SMS一部有料化へ

iPhoneで楽天モバイル4G写真楽天モバイル

楽天モバイルの最大のメリットである電話やSMSの無料放題が変更(改悪)が行われました。iOS版のRakuten Linkを、2021年7月6日より仕様変更を行い、SMSの送信有料化・海外での電話受話の有料化の告知がありました。

なお、Android版Rakuten Linkについては変更の発表はありません。Appleからの圧力と勘ぐってしまいますが、メッセージアプリや通話アプリを使わないのがRakuten Linkの利点でしたからね・・・。

あるいは、ドコモ・au・ソフトバンクからの足の引っ張り合いに巻き込まれたのでしょうか?iPhoneを4月30日にリリースし、2週間後にこんな発表があるなんて・・・。

*7/5更新:明日7月6日より、仕様変更を発表。
*6/24更新:楽天モバイル公式サイトで仕様変更の延期を通知。日程は未定の模様。
*6/8更新:楽天モバイルから仕様変更の日程について変更があり、(当初予定6/15から)6月24日から順次と変更になっています。

iOS標準電話アプリへ着信と変更になり、海外受話有料・折り返し問題発生

Rakuten Linkアプリを利用していない相手からの電話を着信する場合、現在はお客様のRakuten Linkアプリに着信いたしますが、仕様変更後はiOS標準の電話アプリに着信するようになります。

Rakuten Mobile

今回の変更は、受話・着信について仕様変更です。そのため発信はRakuten Linkを使えば現在同様に無料で使えます。

ただし、受話がiOS標準アプリを使うという事で、2つの大きな変更(デメリット)があります。

  1. 海外での電話着信が有料
  2. 着信と発信が異なるアプリ(格安SIM的な)

海外での受話(着信を受けて話す)が有料化します。個人的には、楽天モバイルの海外利用で1番の推しの点が、着信無料でしたが、それが早くも終わり・・・(iPhoneだけですが)。

ただしこの変更でも、他社で海外着信無料は元々ないので、他社並みになっただけと言えるのかもしれません。

続いて、着信と発信のアプリが異なる事になりました。これは格安SIMのデメリットの1つと同じで、着信履歴を通常アプリで確認し、間違って発信を押すと30秒22円の電話料金がかかりますね。

今までなら、着信履歴自体をRakuten Linkで見るので、そのまま折り返しても電話無料だったのですが、手間が増えますね。

メリット:他のデバイスで電話ができる

今回のiOS標準電話アプリが使える様になると、他のiCloudアカウントでログインされたWi-Fiに接続された端末で電話が着信できます。

電話が手元になくとも、iPadやMacで(FaceTimeを通し)電話ができるので、これが復活すると便利です。国内利用ならこれがある方が便利ですね。

できれば、これを期に、海外の一部通信会社が提供する「Wi-Fi通話」へ完全に対応して貰いたいですね。それだと、着信無料+iOS標準アプリもできそうですよね。

Wi-Fi通話のことは、Appleのサイトで詳しく説明があります。

Wi-Fi 通話機能で電話をかける
Wi-Fi 通話機能を使えば、携帯電話の信号が微弱なエリアやサービスエリア外でも Wi-Fi 接続さえできれば電話をかけたり受けたりできるようになります。Wi-Fi 通話機能を使って音声通話をする方法を説明します。

Rakuten LinkのSMS送受信機能が無くなる

SMSについては、iOSの標準アプリで今後は利用する事になります。これは、発信・着信共になるので、実質Rakuten Link iOS版ではSMS機能は廃止です。

これに伴い、大きな変更点が、SMSし放題の終了と、完全有料化です。

SMSは滅多に使いませんが、海外と日本のケータイ料金の1番の違いが実はSMSです。海外は基本SMSはすべて無料です、Rakuten Linkのおかげで海外標準に近づいたのにまた・・・。

価格については、以下の通りで、国内SMS発信も有料になるので注意です。

なお、SMS受信については、国内・海外ともに無料のままです。

代替?「10分(標準)通話かけ放題」始まる

楽天モバイルは8月27日より、OS標準アプリでの1回10分以内の国内通話がかけ放題、国内SMSの送受信が使い放題になるオプション「10分(標準)通話かけ放題」を月額1,100円でスタートしました。

これは、iOS版のRakuten Linkの穴埋めのようにも見えますね・・・。

なお、SMSし放題は国内限定になっています。世界66カ国へのSMSし放題と、海外での着信無料は、このオプションでは解決しません。Androidスマホを使う事が解決の唯一の方法ですね。

まとめ:他社比較・使い勝手

無料だった物が有料になるのは、ユーザーにとっては、非常に大きな変更であり、デメリットしかない結果です。正直、Rakuten Linkが、ただのメッセージ系アプリの1つに成り下がった感じさえも・・・。

iOS版Rakuten Linkは改悪だが他キャリアと同等以上

ただ、勘違いしてはならないのが、(悪く成って)他社と同等レベルの部分もあるだけです。実際、海外に強いNTTドコモのahamoと電話・SMS関連を比較すると、ほとどん変わらないか、楽天モバイルが優れている点は残っています。

楽天モバイル
Android
楽天モバイル
iPhone
NTT ドコモ
ahamo
日本へ電話完全かけ放題完全かけ放題国内:5分かけ放題
海外から:従量課金
国際電話発信従量課金従量課金従量課金
海外での電話着信無料従量課金従量課金
SMS発信66ヶ国無料従量課金従量課金
SMS受信無料無料無料
赤字:今回の変更で変わった点

iOS版Rakuten Linkアプリ利用でも、国内電話かけ放題無料は継続中であり、電話をかける場合は国内・海外からでも無制限かけ放題の最大のメリットは残っています。

また、SMSが有料化ですが、本当にSMSを今まで利用していた事がある人が日本国内にどの程度いるか疑問ですが、かなり少ないですよね。

海外に頻繁に行くからと楽天モバイルへ加入した人を除き、あまり気にする事でないのではとの結論が私の中にはあります。ただ、楽天モバイルだけが唯一日本への電話が無料なので、他社に乗り換える理由はなく、必要ならスマホの機種変更を考えるだけですかね。

変更後3ヶ月間、iPhoneで利用してみて

10月7日更新追記

iOS版Rakuten Linkが7月6日から施行され3ヶ月経ちました。(楽天モバイル契約後)海外に行っていないので、海外着信有料のインパクトは計りかねる部分もあるのですが、私個人としての結果は上のキャプチャー通りで、iPhoneを使っていても0円運用はできています

まず、SMSは認証など受信しか使わないので、発信が有料になった事での変化が全くない。メッセージについては、LINE等でのやり取りで十分でした。

次に、電話はかけ直しが面倒さはあるが、そもそも知らない番号へかけ直さないし、電話帳への登録済み番号ならRakuten Linkからでも直ぐにでてくるので問題ないでした。着信については、やはりiPadでも電話が出れるのは非常に便利です。暫くAndroidを使っていた時期もあるが、iPhoneを使うならiPadと併用で使うと良いですね。

個人的な3ヶ月利用の結論として、悪い部分は私には無かったとまとめられますね。海外にまたよく行くようになればAndroidも考えますか。

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画像・引用:【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ(2021年7月5日更新)