非常に残念なお知らせが、Googleからメールで届きました。Google Photoユーザー全てに届いていると思いますが、Google Photoについてのお知らせとして、高画質でバックアップした写真や動画の無制限のアップロードが出来なくなりました。
Google フォト ストレージの高画質無制限は終了
Google Photoを使っている人なら原文を直接ご自身のGmailで確認が可能かと思いますが、(メールから抜粋した)一番重要な文言は以下の通りです。
2021 年 6 月 1 日以降に 高画質でバックアップしたすべての写真と動画は、Google アカウントに付属する無料の保存容量(15 GB)またはご購入いただいた追加の保存容量を使用するようになります。これは、Google ドライブや Gmail などの他のサービスですでに適用されている扱いと同じです。
非常に悲しいお知らせです。内容について要約すると、今まで写真と動画は高画質で保存にすれば、GmailやDriveと共通で与えられるストレージを使うことが無く、無制限で保存ができました。今までも、元画像の写真や動画については保存領域を使っていましたが、それら以外は無制限で、写真は16MBとかなり大きなデータサイズまでが高画質として扱われていたこともあり、多くのスマホユーザーにとっては実質無制限でした。
しかし、今回の変更で、無料ストレージを写真や動画が高画質であっても占有していくことになり、無制限で無くなった訳です。
私自身も、実は10月からOfficeをあまり使わなくなりOffice 365のサブスクを停止し、Google Photoへ移ったところでした。引っ越し作業の面倒さもありますが、今後どこに保存していくかを真剣に検討が必要になります。
ただ、2021年6月1日より前に高画質で保存していれば、それらは保存容量を使用することはないそうです。ただ、この対応も移行期間のためと思えてならないですし、将来的に限られた無料スペースか有料になる気がしてなりません。
今後のデータバックアップ保存先は?
Google Photo無制限高画質バックアップの終了は、悲報であり衝撃です。これから約半年の間に、今後のことを考える必要がありますが、無料で無制限バックアップは大手ではありません。そのため、すんなり乗り換えは厳しい状態です。
Google One有料ストレージを購入する
引っ越し作業をせずに動画や写真を引き続きGoogleでバックアップを行いたい場合は、有料ストレージの購入となります。Googleサイトで確認すると、15GBが無料(今まで通り)、100GB、200GB、2TBが用意されています。

年間で支払うとお得になっていますね。もし動画も保存したい人だと、多分2TBは必要になるかもしれません。写真だけであれば、多くの人は100GBや200GBで足りるかと思います。
ちなみに、私はPixelで最高画質の写真を使っていますが、約4MB/枚ですので、100GBだと約25,000枚、 200GBで約50,000枚程度は保存できそうです。ただ、他のメールや写真動画以外のファイル・データも保存しているので、もっと少ない量しか保存できそうにありません。
他社へ以降する:Microsoft OneDrive、Amazon Photo、Apple iCloud
クラウドデータバックアップサービスの主な大手ですが、無料で行っている分は横並びで、5GBとなっています。Googleが無制限を止めても、やはり無料で一番大きいのは(15GBもあり)Googleとなっています。
- One Drive:5GBまで無料(他データと共用)
- iCloud:5GBまで無料(他データと共用)
- Amazon Photos:5GBまで無料
有料はAmazonかMicrosoftが良いのか?
続いて有料ですが、それぞれがデータサイズの異なる物などを出していますが、Amazonのみが写真専用で無制限バックアップを可能としています。ただ、Amazonのは動画が含まれません。
- Amazon プライムフォト:
- 写真 無制限(ビデオ5GB):500円/月(年4,900円)*プライム会員費用
- ストレージプラン:100GB 年2,490円、1TB 年13,800円。以降、追加の1TBごとに13,800円で最大30TB
- iCloud:
- 50GB 130円/月
- 200GB 400円/月
- 2TB 1,300円/月
(月払いのみ。他サービスとのパッケージ版Apple Oneがある)
- One Drive:
- 100GB 224円/月
- 1TB 1,284円/月(*Office 365費用。年払いで2ヶ月お得)
AppleはGoogleとよく似た形で、純粋にストレージサイズで価格が変わります。ただ、iCloudはApple製品専用に近く、Androidでバックアップができないなどの制約があります。Mac+iPhoneユーザーなら、Mac上で専用の写真アプリもあり便利です。
Androidユーザーなら、OneDriveやAmazon Photoが選択肢になりそうです。OneDriveは、officeが含まれた1TBのパッケージもありますが、自宅でexcelとかはあまり使わない人には、少しもったいないですが、1TBだと動画も結構保存が可能です。
Amazon Photoは、写真のバックアップには最適ですが、動画は5GBと小さいです(Fire端末などあると特典で+5GB)。ただ、Prime会員の特典でもあるので、Primeビデオやmusicを楽しむついでであれば安いとも思えます。
自作のバックアップシステムを作る:Synology等のNASを利用
自宅にインターネットの常時接続があるなら、家に自分用のデータ保存場所を作るのも1つのアイデアです。ただ、少し敷居が上がり、本体の購入やセットアップの手間が必要です。セキュリティにも注意し電気・ネット代が別にも必要ですが、一度購入すればハードディスクが壊れるまで保存が可能です。容量もクラウドサービスとは比較にならない大きさになり、最近だと4TBや8TBもお安く始めることができます。
私個人もSynology社製を愛用していますが、スマホアプリも用意されているので写真のバックアップも可能です。まとめた記事は以下から:
まとめ
中々無料で出来る代替品はありませんね。個人の余ったハードディスクをパソコンに繋ぎ、手動で定期的にバックアップを昔のように進めるのが一番安い方法かもしれませんが、結構忘れることも多いので、やはり有料を考える時が来たのかなと思います。
タダが当たり前のようなウェブサービスの先駆者であるGoogleが、有料に舵をとるのですから、今後は有料が当たり前になるのですかね。