激安スマホを買うときは安い理由をしっかり知ろう。値段だけで選ぶと後悔するかも

スマホ2台スマホ

超激安なスマホが、Amazonや格安SIM会社から売られる様になりました。1万円台でも十分な機能をもるスマホもありますが、機能面の差は非常に幅広く自分が使いたい機能がない事もあります。今回は、超格安なスマホについてスポットを当てて、注意して見た方が良い点を解説です。

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激安スマホを買うなら絶対抑えておきたい5つのこと

1万円前後で売っているスマホは、理解して購入なら良いですが、”安い”だけで飛びついては、後悔することがあります。

オススメしない理由を上げながら、買うならしっかりと理解して買おうと言う事で、特に注意をしたい5つの事を紹介します。

  1. 機能が限定される事がある:防水・おサイフケータイなし
  2. カメラ性能が分かりにくい時がある:ビデオやフロントカメラに注意
  3. 画面画質や処理スピード低は後々ストレスになる
  4. アップデートは安全と安心のため軽視は禁物
  5. 本体の材質は丈夫さにも影響する/ケースもない

1. 機能が限定される事がある:防水・おサイフケータイなし

機能がついていない場合あります。その代表例が2つあり

  • おサイフケータイ未対応
  • 防水性能なし

安いスマホにおサイフケータイは無い

格安なスマホに多いのが、おサイフケータイに未対応です。

最近のスマホはNFC(ICカードを読み取りなどの規格)に対応しているので、マイナンバーカードの読み取りができる事がほとんどです。しかし、おサイフケータイは、NFCの中でもFelicaと言う規格に対応していないと日本ではおサイフケータイ(タッチしてピッとなるタイプ)として使えません。

Felica未対応の製品がなぜあるかと言うと、海外ではFelicaが使われていないからです。海外はNFCでおサイフケータイ的な事が可能なため、世界的に売られるモデルについてはNFCだけで十分で、安いスマホには、Felicaがついていません。

おサイフケータイは使わないから要らない、バーコード式の非接触支払い(Paypay等)を使うからと分かっているなら良いですが、特にクレジットカード派(チャージせず後払いのクレカで直接支払いたい)の人や、SUICAで電車になるなら、おサイフケータイが必要になります。

なお、おサイフケータイは圏外や電波が非常に弱く・スピードが出ない場合ても使えるので、格安SIMならなおさら、Felica対応が大事です。

防塵・防水機能が弱い。防滴は防水と呼べない

安いスマホには、防水防塵機能がない事もよくあります。

防水といっても水滴がつく程度までなら良いとか、水中でしばらく入れてても問題なく動くものと幅広いので、何処まで対応か確認も必要です。例えば、IP68とかIPレートと言われる物で説明している場合もありますし、水深〇〇mで△△分との記載もあります。

IPレートについて

IPレートは防塵機能と防水機能の両方の意味があり、IP68だと、防塵機能のレベルが6で、防水機能がレベル8を意味します。時々IPX8などの記載もありますが、Xは非公開の意味で、この場合は防水がレベル8ですよとだけ言っています(逆もあり、IP6Xの場合は、防塵レベル6です)。

下記の様にWikipediaを見ると防水機能について説明がありますが、細かな事を言うと、6級までと7・8級は意味合いが違います。~6級まではシャワー等で水をかける場合で、水の中に入れない事が前提です。7・8級は、水の中での防水性能になります。そのことから、親切なメーカーや防水性を強くアピールしたいスマホの場合は、2つの記載があり、例えば「IPX6/IPX8」と併記したり、IPX6・水中でも〇〇など、両方の状況での対応を説明しています。

保護等級内容
0級特に保護がされていない
1級鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
Wikipedia
防水機能は風呂場対応の意味では無い

さらに防水の話をすると、防水機能はあくまでも常温の水での対応です。熱い湯や湿度が非常に高い風呂場内は、上記のIPレートや水深〇〇mとかでは、測れませんし説明になっていません。

湿度が非常に高く暑い場合、スマホ本体内で水滴が発生する事もあるので、風呂場で使うのは非常に注意が必要ですし、値段の高いスマホだから大丈夫な理由になりません(風呂場利用を宣伝しているスマホを除く)。

2. カメラ性能が分かりにくい時がある:ビデオやフロントカメラに注意

カメラ性能を見る際や広告のアピールポイントでよく使われるのが画素数です。例えば48MP(4800万ピクセル)などと凄く大きな数字が記載があります。もちろん凄く低いのはよくありませんが、例えばハイスペックスマホの代名詞のiPhoneですが、iPhone 12 でも12MPです

要は大きいからと言って凄く良いわけではありません。また最近はレンズが複数ありますが、よく見ると標準48MPで、広角8MPとなっている事もあります。あるいはフロントカメラが6MPとなっていたりと、1つの数字だけでは、自分が使う写真の撮り方では、低い画素数のレンズでしか撮れない可能性があります。

例えば自撮りをよくするならフロントカメラ性能が大事ですし、望遠や広角など色々な視野角で撮影したいなら、複眼のそれぞれの性能を見るのも大事です。

ただ、iPhoneの例の様に、ただ画素数だけでは分からない性能の良さは大事で、ソフトウェアに依存する部分もあるので、ネットなどで十分にカメラ性能については調べる必要があります。

また、画素数はあくまでも写真のためです。動画であれば、4K、1080p等と記載がありますが、画素数が大きいから4Kが撮影できる訳ではありません。YouTubeをしないとしてもホームビデオとして子供の撮影をしテレビで見たいなら4Kが必要かもしれません。その様な場合、しっかり動画性能も確認が必要ですよね。

3. 画面画質や処理スピード低は後々ストレスになる

画質・メモリ・ストレージ・プロセッサが、内部的なスペックを見るときに注意したい点です。難しい部分もありますが、数字が大きいと良い傾向にあります。いくつか異なる機種で比較して相対的に検討すれば良いですね。

画質は大事

最近のミドルレンジクラス(3~4万円)以上のスマホのディスプレイは非常に綺麗で見やすいです。一方で旧型や低スペックのスマホの場合、荒い画質のディスプレイを使用している事も多いです。画質については、ppiと言った値やFHD+とか、1080 x 2340との記載もあります。

ppiはドットパーインチの意味で、1インチ内に何個のドットが並んでいるかで表します。例えば、ディスプレが5.8インチ1080 x 2340で、443ppiです、一方でこのディスプレが6インチ1080 x 2340になると、432ppiと下がります。そのため、ppiだけでは一概に説明ができませんが、1080 x 2340だけでも分かりません。

ただ言えることは、数字が大きい方が良いですし、ppiの違いは少しぐらいでは肉眼判別できません。また画質が荒い場合、元画像が汚い時さらに見難くなります。そのため低画質の動画を見る場合でも高解像度のディスプレイで見た方が見やすいことは覚えておくべきですね。

また、FHD等の言葉も時々使われますが、HD < HD+ < FHD < FHD+の感じと覚えておきましょう。FHDをフルHDと書く場合もあり。

プロセッサやメモリも多いほど良い

次にスマホの心臓部である、プロセッサやメモリです。毎年の様にアップデートされ良いものがプロセッサについては出てきます。そのため最上位を求めても1年もすれば変わります。

格安スマホの場合は、旧型や低スペックのプロセッサが使われていて、メモリも2GBなどとなっています(最近だと4GBでミドルレンジ、6GB以上はハイスペック)。

プロセッサは、メーカーの品番や2.5Ghzなどスピードで書かれていてよく分かりませんが、数字が小さい方が性能は低い感じです。

例えば、スマホのプロセッサで最も有名なのがQualcommですが、3桁の数字の品番があり、ローエンドは600番台、ミドルレンジ700番台、ハイスペックは800番台となっている事が多いです。

同レベルの価格帯で、プロセッサや画質が極端に変わる事はありませんが、安いモデルだと、画面が見難い・スピードが遅いと感じる事が1年もすると感じます。スピードについてはゲームなど高負荷な事をする以外にも、ネットサーフィンやニュースアプリなどを見ていても、表示が遅いと感じる事があります。

4. アップデートは安全と安心のため軽視は禁物

安いスマホに多いのが、1年程度でセキュリティーアップデートは終了で、OSのアップデートはしない事もあります。例えば、Android 9で新品で購入した場合、10へのアップデートもなく(最初の1年に)数ヶ月に1度のアップデートがある程度サポート終了もあります。

Androidは、Googleがアプリを分けてアップデートしているので、電話やSNSなどのアプリはOS関係なくアプリストアーからアップデートがあります。しかし、OSに直接関わるアップデートはメーカー次第のところがあり、安いと直ぐに終わる傾向があると覚えておいた方が良いです。

そのため、セキュリティなどを大事にしたいなら5年以上はアップデートがあるiPhoneや、2年2回を確約のSHARPのAQUOSがオススメです。

ポイント還元など利用すると、iPhoneでも実質3万円台で購入も可能です。

5. 本体の材質は丈夫さにも影響する/ケースもない

本体の材質も変わります。最近はディスプレイ面も強化されたガラスを使われている事が多いですが、安いモデルは特に強化されていない場合や、旧型のガラスで強度は最新より劣る事があります。本体自体も、アルミやステインレスの金属でできた高級モデルが多い一方で、安いモデルは、プラスチック系の素材で衝撃に弱いです。

外観の質感は好みもあるので、ステインレスが最高とは言い難い部分もあります(私も、iPhoneやApple Watchのステインレスは欲しいと全く思いません)。ただ、プラ系素材は凹みなどはつきにくい一方で、割れには弱い可能性があります。

更に、格安なスマホの弱点は、ケースやフィルムがあまり売っていないです。そのため外観やディスプレイガラスを保護をできない事もあり、高いモデルより壊しやすい可能性も秘めません。

激安スマホ注意点まとめ

安いのが良いと思う場合は、安いのをお勧めします。しかし、1つでも不安があるなら、もう少し予算を増やしてミドルレンジクラスのスマホが良いと思います。

また、キャンペーン等をうまく使い、上手にお得に良いスマホを安く買うのが一番ですね!