0円運用ならpovo2.0か楽天モバイル UN-LIMIT VIか、どっちのSIMか徹底比較

povo/rakutenピクト写真格安SIM

2021年9月29日に基本料金0円でpovo2.0がリリースされました。電話番号が無料で貰えるケータイプランとしては楽天モバイルのUN-LIMIT VI以来です。

povo2.0は通話・SMSは従量課金で、データ通信関連は全てをトッピング(オプション)で利用する方法となっており、今までにないタイプのプランと言えます。

そこで、今回は無料で使えるを先に発表しケータイ業界に激震を起こした、楽天モバイル UN-LIMIT VIと、今回登場したpovo2.0を徹底比較をしたいと思います。

0円でも全く違う楽天モバイル アンリミット6とpovo2.0を比較

楽天モバイル
UN-LIMIT VI
KDDI
povo2.0
プラン基本料金〜1GB:0円*
〜3GB:1,078円
〜20GB:2,178円
無制限:3,278円
0円
データ追加オプション
(トッピング)
パートナーエリア用
国内:1GB(31日)/550円
海外:1GB(31日)/500円
1GB(7日):390円
3GB(30日):990円
20GB(30日):2,700円
60GB(90日):6,490円
150GB(180日):12,980円
1日無制限:330円
超過後スピード1Mbps(国内)128Kbps(無料)
電話国内かけ放題:無料
(アプリ利用)
アプリ外:30秒22円
30秒22円
かけ放題アプリ国内かけ放題:無料
電話10分かけ放題/SMS:1,100円
5分かけ放題:550円
完全かけ放題:1,650円
SMS着信:無料
発信:66カ国へし放題無料
(Rakuten Link)
受信:無料
発信:従量課金
未成年への対応申込可能
「あんしんコントロール by i-フィルター」
(330円/月)必須
13歳以上申込可
「未成年WEBフィルター」無料自動適応
手数料契約事務手数料:無料
SIM再発行手数料:無料
解約手数料:無料
MNP転出手数料:無料
契約事務手数料:無料
SIM再発行手数料:無料
解約手数料:無料
MNP転出手数料:無料
*1回線目

楽天モバイルは、他キャリアプランの延長線上であり難しくありません。一方、povo2.0は完全に新しい方式のプランです。

楽天モバイルは、段階制プランで採用し0GB〜無制限利用、料金も月額0円から3,278円と、今までにない圧倒的な安さで提供しているのが最大の魅力です。

povo2.0の方は、個人的には海外のプリペイドSIMに非常によく似ていると感じます。

大まかな利用の流れとして、SIMを購入し(povoは無料)、その後データ容量等を基準にパッケージ(トッピング)を追加購入し使います。従量制での電話やSMSも可能で月額でまとめて支払いです。

楽天モバイルUN-LIMIT VIとpovo2.0、0円で出来る事比較

基本的なプラン設計も違いますが、楽天モバイル・povoのそれぞれが、0円で出来る事を比較すると、更に違いが見えてきます。

0円で出来ること楽天モバイル
UN-LIMIT VI
KDDI
povo2.0
契約数1回線
(最大5回線/楽天会員ID)
5回線/人
通話付きSIM
電話着信
発信:国内かけ放題
(Rakuten Link)
着信
データ通信1GBまでの通信128Kbpsでの通信
SMS受信
発信:66カ国へし放題
(Rakuten Link)
受信

楽天モバイルもpovoも、通話付きSIMを無料で発行できます。契約手数料やSIM発行手数料は、現時点では両社とも契約は無料で一人5回線まで可能です。

ただし、楽天モバイルは1回線目のみ月額基本料金が0円からとなっており、無料利用可能なのは一人1回線のみです。また、未成年はオプション「あんしんコントロール by i-フィルター」(330円/月)が必須のため、未成年は無料で利用は不可能です。(詳細は、楽天モバイル0円運用を参考に)

povoは、回線数に関わらず基本料金は全て0円からですが、「同一名義で複数回線のお申し込みについては所定の手数料をいただく場合があります」となっています(現在は無料の模様)。また未成年向けフィルターは無料になっています。

出来ることとしては、povo2.0は、電話着信・SMSの受信・128kbpsでの利用が無料で可能です。電話やSMSの発信はすべて有料です。

一方で、楽天モバイルは、ほぼ通常の利用である電話の発着信・SMSの送受信・1GBまでの通信が無料で利用可能です。楽天モバイルは1つだけ注意なのが、1GBまでの通信が無料ですが、これはスピード関係なく、高速でも(制限下の)低速通信でも同じ様にカウントし1GB/月以上は有料です。

povoは128Kbpsで無制限使えますが、やはり楽天モバイルの方が、実用面で考えると0円で出来る事が圧倒的に多く、「楽天モバイルは0円使える・povo2.0は0円から使える」と異なる説明になりますね。

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楽天会員IDは規約上、一人1IDのみとなっているので、楽天モバイルでは実質1人1回線しか0円回線は作れません。
逆にpovo2.0は、2回線以上を申し込みたい場合、それぞれに紐付するemailが必要となり、複数IDを作っている形になります。

楽天モバイル UN-LIMIT VIとpovo2.0 通話/SMSの比較

楽天モバイル
UN-LIMIT VI
KDDI
povo2.0
電話着信無料
(Androidなら海外でも無料)
無料
電話発信Rakuten Link:国内かけ放題無料
アプリ以外:30秒22円
30秒22円
オプション
(トッピング)
10分かけ放題&SMS:1,100円
(国内SMSし放題込み)
5分かけ放題:550円
完全かけ放題:1,650円
SMS受信:無料
発信:66カ国へし放題無料
(Rakuten Link)
専用アプリ以外での発信:従量課金
受信:無料
発信:従量課金

povo2.0の、電話とSMSは従量課金制で、KDDI含め他キャリア同様の通話30秒22円・SMS1通3.3円からとなっており、追加でオプション(トッピング)として、電話かけ放題をつける事が可能です。

楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」を利用すると、国内電話かけ放題とSMSの発信世界66カ国へし放題が無料で含まれれています。また、通常の電話回線を使った10分かけ放題(SMS国内し放題込み)もオプションとして用意されています。

0円運用から離れますが、もし通常の電話でのかけ放題希望ならpovoが安く、音質を気にしないなら楽天モバイルの専用アプリ利用で無料使い放題です。

なお、国内で、電話の着信・受話やSMS受信が無料なのは普通です。全てのキャリア・格安SIM共通で無料なので珍しい事ではありません。しかし、海外で着信無料は楽天モバイルのAndroid版Rakuten Linkだけですね(詳しくは楽天モバイル vs ahamoか、海外赴任・留学には楽天モバイルを参考に)

メッセージ系アプリ比較(Rakunte Linkと+メッセージ)

Rakuten Link+メッセージ
料金無料無料
通信費カウントフリー128Kbpsで使える
対象楽天モバイルユーザー
(または、SMSとして誰でも)
NTTドコモ・au・ソフトバンク
およびサブブランド・一部格安SIM

楽天モバイルの通信用アプリRakuten Linkでは、メッセージサービスを提供しています。料金は無料で通信料も(楽天モバイルで通信なら)カウントフリーです。送受信対象は楽天モバイルユーザーとなっています。(Androidの場合はSMSとして誰にでも無料送信可能)。

一方、楽天モバイルは+メッセージは非対応で、povoは対応しています。+メッセージはNTTドコモ・au・ソフトバンクユーザー間で無料のメッセージ送信が可能です。現在は順次サブブランドや格安SIMでも使えるようになり、”楽天モバイル以外で使える”になりそうです。

ただ、国内ならLINEを、海外ならWhatsAppがメッセージアプリの代表格であり、これらは楽天モバイルでもpovoでも使えるので、差は少ない印象です。

楽天モバイル UN-LIMIT VI vs povo2.0 データ通信の比較

povo 2.0データトッピング利用料金

データトッピング期限料金/回
データ追加1GB7日間390円
データ追加3GB30日間990円
データ追加20GB30日間2,700円
データ追加60GB90日間6,490円
データ追加150GB180日間12,980円
データ使い放題24時間330円

楽天モバイル UN-LIMIT VI料金

楽天モバイル
UN-LIMIT VI
料金(月額)
〜1GB0円
〜3GB1,078円
〜20GB2,178円
無制限3,278円

データ通信は、楽天モバイル UN-LIMIT VIとpovo2.0では全く違います。

楽天モバイル UN-LIMIT VIは、データ通信を利用し、利用量に応じて毎月の支払い額が決まり決済となります。そして、楽天モバイルエリア内で利用は高速での無制限通信が可能で、最大でも3,278円/月となります。パートーナーエリアの場合は、5GBまで利用でき超過後は(カウントありで)1Mbps通信となります。

一方で、povo2.0は、予め自身でデータ容量を購入し、使い切るか期限切れになると、低速モードに移行されます。データ量は1GBから150GBまであり、有効期限は7日から180日と、データ量によって異なります。また24時間使い放題も利用が可能です。

次に、povoを月極換算(30日)で算出し楽天モバイルと比較したのが、下記の表です。

楽天モバイル
UN-LIMIT VI
povo2.0
月極(30日)換算
1GB0円390円(7日)
3GB1,078円990円
20GB2,178円2,164円・2,700円
25GB2,164円
無制限3,278円

povoはプリペイド方式的仕様ですが、(定期的にトッピングを購入して)一般的なプランの様な使い方も可能です。

例えば、毎月20GBの利用であれば、povo2.0ではデータ追加20GB(30日)2,700円、またはデータ追加60GB(90日)6,490円を定期的に購入すると利用が可能で、期限の長い60GBであれば30日換算だと楽天モバイルより安くなります。また最安は、150GB180日トッピングで、30日換算で、25GB2,164円となります。

つまり、月の利用が3GB・20GB(25GB)であれば楽天モバイルよりpovoがお得ですが、1GB以下または無制限は楽天モバイルの方がお得です。

povoの利用について考えると、3GB990円を毎月購入し、週末や旅行時には1日無制限使い放題を買うなどとすると、安く柔軟に利用が可能ですね。

無料データ利用について比較

  • 楽天モバイルが1GBまで無料
  • povo2.0は128Kbps通信が無料

データ通信が無料で使える範囲で比較すると、それぞれが異なる基準になっているのが分かります。

楽天モバイルの料金設定は通信は全てカウントされ料金に反映される仕組みですから、低速で無料使い放題はありません。しかし、毎月1GBまで無料となっているので、あまり使わない人には最高です。

povo2.0は、無料のデータ量はありませんが、低速での通信はトッピング未加入状態でも無料で使えます。ただ、かなりの低速モードでありブースト機能もない様ですので、ほとんど使えないと思った方が良いですね。

楽天モバイル UN-LIMIT VI vs povo2.0、180日期限切れ対策の比較

楽天モバイルの(1回線目)とpovo2.0は、無料で利用開始ができる事もあり、一定期間使わないと停止や契約解除が行われます。今回はそれぞれのルールを見ながら比較です。

楽天モバイル
UN-LIMIT VI
povo 2.0
期限180日180日
通知ありあり
猶予なし停止後30日
対応利用有料トッピング購入
660円以上の利用

楽天モバイルでは、「ご契約中であっても180日間のデータ通信が0GBおよび通話が0回の場合等において、当社から事前通知のうえ、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。」とあり、逆に言えば、データ通信や通話を使うことで180日期限はリセットされます。

楽天モバイルは、Rakuten Linkで通話かけ放題無料であり、データ通信が1GBまで無料なので、定期的にいずれかを使えば、無料で利用期限はリセットされ使い続けることが可能ですね。

一方でpovo2.0は、「最後の有料トッピングの有効期限の翌日から180日の間、有料トッピングのご購入がない場合※、順次利用停止させていただきます。。 ※期間内の従量通話料とSMS送信料の合計額が660円(税込)を超えている場合を除きます。」とあり、お金を支払う行為によって期限がリセットされます。

両社共に、お金を払い使っている限りは特に気にする内容ではないですが、0円運用を考えたサブ回線として緊急時等に使うつもりなど滅多に使わない場合は、楽天モバイルの方が維持は簡単そうですね。

まとめ:楽天モバイル・povo2.0は、メインで使えるのか?サブ?

楽天モバイルの利点・メリット

  • 0円で多くの事ができる
  • 使うだけで利用期限が延びる
  • 海外で安く使える
  • 無制限使い放題がある

povo2.0の利点・メリット

  • 128kbpsが無料使い放題
  • 20/25GBは安い
  • 定額で出費が予測しやすい

楽天モバイルUN-LIMIT VIとpovo2.0を無料運用の観点から比較しました。どちらも無料で使えますが、povo2.0は完全無料は不可能で(180日期限のリセットのために)一定期間毎にお金を使う必要があり、楽天モバイルは規約上使っていれば無料運用可能ですね。

メイン回線としてなら楽天モバイルとpovo2.0どっち?

楽天モバイルは、通常の段階制プランと変わりません。大手のドコモ・au・ソフトバンクが提供する段階制プランとの違いは、少量から大容量までカバーしている点と最安が0円のところで、普通に使うことを考えると、他キャリアとの違いもなく使い勝手は良いです。

また、楽天モバイルは、アプリ利用になりますが、電話かけ放題無料となっていて、電話番号用の回線としても非常によく、むしろ(デュアルSIMなどの)メインに向いている回線ですね。

一方、povo2.0は月々でデータ量が決まる方式ではなく、必要な分を必要な時期に購入して使うが基本スタンスです。また、3GB30日や60GB90日を定期的に購入するか、電話かけ放題トッピングを付けると、一般的な他社のプランと大差はありませんが、データを使わない期間はトッピングを止めて節約も可能です。

さらに詳しくは、楽天モバイルとpovo2.0併用のデュアルSIM組み合わせが最強?をどうぞ

サブ回線としてなら、楽天モバイルかpovo2.0どっち?

基本料金が0円からはサブ回線として理想的・最高です。そのため、povo2.0も楽天モバイルUN-LIMIT VIも、デュアルSIMや複数台持ちには理想的な2回線目(副回線)です。

楽天モバイルは、今回の比較であまり強調していませんが、海外での利用が可能ですから、海外に行く時だけ利用するなども考えられます。

povoは、1日使い放題トッピングがあるので、旅行先や週末だけ購入し、ストリーミングサービスを堪能するなど、利用方法は様々です。

少なくとも、両社とも言えるのが、データ通信を時々多く使いたいと思っている時にすごく便利です。

まとめると甲乙つけがたいプランで、両方に入るのもオススメですが、個人的には無料運用がし易い、楽天モバイルから申し込みがオススメです↓

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